冷笑主義

第8話 我が屋敷 ただ今メイド募集中

前編

 

─ 話は、第一話よりもさかのぼる ─



 絞首刑台へと引き立てられながら、彼女は集まりざわめいている群衆の波を見やった。
 そしてその群れの岸に求めていた影を見つけて小さく息をつく。
わらってくれていいのに)
 彼女は立たされた台の上からその馬車を見つめた。
(愚かな女だって、嘲ってくれていいのに)
 彼女の視線の先にあるのは、貴族仕様の黒塗りの馬車だった。陽光を遮るべく厚い黒カーテンで内側が隠され、覆面をした青毛あおげが引く、二頭引きの四輪馬車(コーチ)
 そのカーテンの間から、こちらを静かに眺めている男が見える。
 他を圧倒する空気は全く零れておらず、野次を飛ばしながら押し合う見物人たちは彼の存在に全く気付いていなかった。
 けれど確かにその麗人はそこにいた。
(貴方はどうしてそんな顔をしてそこにいるの!)
 冷たい銀髪、冴えた紅の双眸。やや蒼白い怜悧な白皙に、闇を織った隙のない黒衣。安らかで残酷な死の香をまとった、影なる世界の影なる王。
 嘲りもせず、冷笑もせず、淡い柔らかな眼差しで傍観している貴人。
 シャルロ・ド・ユニヴェール。

(おとなしく貴方のもとでメイドを続けていれば、死ぬことにはならなかったでしょうね)
 彼女──ルイーゼは、届かない言葉をつぶやき続けた。
 馬車の中から空虚な微笑みだけを寄越す吸血鬼に。
(でも後悔はしてないのよ。私は自由が欲しかったんだもの。私の思うとおりに生きてみたいと思ったんだもの。だから貴方の屋敷から出た。貴方のもとから飛び出した)
 無論、主からの返事はない。
 けれど彼は全て分かっている。
 ルイーゼにはその確信があった。
(私は精一杯生きたわ。狂気に巻き込まれても、思うとおりにならなくても、恋が実らなくても、私は私なりに頑張ったのよ。結果はこんなんだけど、短い自由を楽しみぬいた。それだけは胸を張って貴方に自慢できるわ)
 処刑台の下で、司祭が罪状を読み上げ始めた。
 白い法衣を着てしらじらしく『魔女』の烙印を宣言しているその男は、彼女をここへ送った張本人だ。
 それでも、彼女はもう憎しみも怒りも感じなかった。
 見つめる先にいる、かつての主のせいだったかもしれない。
(自分から毒の霧に羽ばたいた愚かな鳥だって、嘲っていいのに)
 民衆に紛れ、だがただひとり違う空気を従えて。彼は優しい微笑のまま何をするでもなくこちらを見ていた。
(でも貴方は決して私を嘲わないのよね。決して嘲わない)
 彼女は空を仰いだ。美しい空だ。
 涙が一粒だけ、頬を伝う。
「何か言い残すことはあるか?」
 司祭が虚ろな説明文の最後に、常套句じょうとうくを付け加えてきた。
(我侭だって分かってるけど、それでも私は今本当に思ってるのよ。自由に生きた、恋をした、精一杯生きた、それは私の譲れない誇り。それでも……。新しいメイドを雇ったっていう風の噂も聞いたけど、それでも──!)
 彼女は空に向かって叫んだ。
「私は貴方のところに戻りたい!」
 司祭が唇を噛んでルイーゼの視線の先を追った。
 人々は互いに顔を見合わせ、言葉の標的を探した。
 けれど誰もそれを見つけられはしなかった。
 馬車はそれごと気配を消していたのだ。
 処刑場が潮騒のようにざわめき、視線が交錯する。
「…………」
 それらをかいくぐって静かにこちらを見返した吸血鬼の唇が、かすかに動いた。
Nonダメだ
(分かってる、分かってる)
 ルイーゼはそれでも溢れてきた涙を隠すこともできず、ただ何度もうなずいた。
(貴方がそう言うことは分かってた)
 しかし次の唇を読んで彼女は涙を止めた。
<お前はお前の道を生きろ>
(……生きろ?)
 彼女は戻りたいのではない。
 彼女自身気付いていないが、戻りたいのではなく、()()()()のだ。



◆  ◇  ◆



「アンヌ様がお見えになりました」
 扉の向こうから、若い男の声がした。
 部屋の主は、それが女の声でないことを多少いぶかしく思いながらも返事をする。
「お通ししなさい」
 少しの間があって、扉が開かれた。
 案の定軽く会釈をしながら客人を招いたのは、男だった。
 執事には似つかわしくない若年の剣士で、黒髪黒衣。飄々とした風体の、平たく言えばこの屋敷の居候である。
「ハルベルト、ルイーゼは」
「お出かけになりましたよ」
「……出かけた?」
 厚いカーテンに覆われた暗い部屋の中で、男は小さく柳眉を寄せる。
 もう朝陽が昇っている時刻だというのに、そこはまるで真夜中の様相だった。重々しい調度品の数々を照らすのはいくつか置かれた燭台の蝋燭の炎であって、街を明るく彩っているはずの陽光は欠片もない。
 心躍る朝の清新な空気もどこへやら、そこには古から沈殿しているような出口のない空気がわだかまっていた。
「彼女はもう戻ってはこないかもしれませんわ、ユニヴェール卿」
 若い剣士──ハルベルトの背後から、黒いヴェールで顔を隠した女性が一歩進み出た。
 それを視界におさめ、男はうやうやしく立ち上がる。
 この客間の、そしてこの屋敷の主、シャルロ・ド・ユニヴェールは、ごく自然に両手を広げて麗しい客人を迎えた。
「これはこれは、アンヌ・ド・ボージュー。いや、摂政殿とお呼びした方がよろしいか」
「アンヌで結構です」
 若々しい凛とした声音で女性が軽く笑い、口元を緩めた。
 彼女の落ち着いた物腰は他者に若い娘というあなどりを許さず、ひとすじ通った鼻梁は高貴な意志と風格を漂わせていた。
 見かけは質素にしているが、素材のひとつひとつはこの化け物屋敷単位の高価な代物。
 身にまとったワイン色のドレスも、耳元を飾る大粒真珠のイヤリングも、胸元のユリを模したスカーフ留めも、とてもではないが中途半端な貴族が手を出せるものではない。
 アンヌ・ド・ボージュー。
 彼女の父は今は亡きフランス国王、ルイ十一世であり、彼女の弟はつい先日即位したフランス国王、シャルル八世だ。
 まだ少年である国王を、夫であるピエール・ド・ボージューと共に補佐しているのが、姉である彼女、アンヌなのであった。
 地位は摂政。
「お座りください」
 紳士的な仕草でユニヴェールはソファを勧め、彼女が座るのを待ってから自らも対面に座る。
「ルイーゼがいないのなら仕方ない。ハルベルト、お茶をお持ちしろ」
「はーい」
 間延びした返事を残す黒の剣士を見送って、吸血鬼はゆっくりと夫人に向き直った。
「ルイーゼが……私のメイドが帰ってこないとは、どういう意味です?」
「貴方はあの方をいつまでここに閉じ込めておくつもりだったのですか? もしかして一生?」
 ヴェールがついた帽子をおもむろに取り去り、アンヌが碧眼を鋭くした。そこには怒りともとれる咎めの色。
 が、フランスの摂政に怒られる覚えはない。
「私なんて貴方の生きた年月に到底及びませんから、こんなことを言うのは出すぎたことかもしれませんけれど。もういい加減あのお嬢さんを自由にさせてあげたらいいかがですの?」
「とは?」
「知らないとは言わせませんわよ。この町(パーテル)では随分と噂になっているようですもの」
 ルイ十一世は生前、この聡明なを誰よりも誇っていたという。
 だからこそ、王位を継ぐべきシャルルの世話はいつも彼女に任せていたのだ。そして彼女はいつでも、父の期待に答えてみせた。
「……騎士隊長のことか」
 フランスで一番高貴な女性に睨まれて、降参とばかりにユニヴェールは肩をすくめた。
 アンヌが軽く笑う。
「まるで父親みたいな声をなさるのね」
「あの娘は捨てられた子で──半分くらい私が育てたようなものですから。……ルイーゼがこの街の騎士隊長に惚れているのは知っていますよ。ついでに、相手もルイーゼに惚れているということも知っています」
「それでもあの方をここから出してはあげないの? 愛する者のそばに行かせてはやらないの? 一生この屋敷で貴方のメイドをやらせるおつもり?」
「今はまだ、危険な横槍があるようですから」
「?」
 好奇の色を上手に隠して、アンヌが視線で問うてくる。
 ユニヴェールは、ため息まじりにカーテンで遮られた窓へと目線を逸らした。
「それがどうやら、パーテル大聖堂のファロ司祭殿もルイ−ゼに惚れているらしいのですよ。だが司祭殿は今時珍しい正真正銘潔癖な聖職者、今まで“恋”というものを知らなかったぶん恋に身を狂わせているようでしてね。猫……じゃない、ハルベルト──さっきの剣士です──が見たところによれば、何をしでかすか分からない状態なのだということで」
「だから放してやらないの。まぁ過保護」
 大袈裟に眉をしかめてくるアンヌ・ド・ボージュー。
 ちなみに、彼女は別段ユニヴェールの愛人というわけではない。彼女の愛人がユニヴェールだというわけでもない。
 単なる客人だ。
「ルイーゼ様は普通の人間でしょう? それを普通でない貴方があれやこれや決めるというのはどうかと思いますわ。いかに貴方があの方の主で、保護者を自認していらしてもね。 ──貴方は人の世が嫌い。大事なあの方をこんな俗世に手放したくないのは分かりますけれど」
「嫌いではありませんがねぇ」
 ユニヴェールは紅の双眸を細めて苦笑した。
 人の世が嫌いなわけではない。生きる屍・吸血鬼としてもはや人の世とは次元を異にしている、それだけのことであって嫌いなわけではない。
 手の届かない高みから人間を馬鹿にするのは、最高の娯楽だ。
「人は人の世であがくからこそ人となれるのですわ。羽ばたこうとする者を後押しするならともかく、その翼を掴むなんて老害もはなはだしいでしょう?」
「…………」
 老害、ときたもんだ。
 いささか釈然としないものを抱えつつ、ユニヴェールはフランスの誇る女摂政殿に尋ねた。
「で、貴女は我がメイドになんて助言をくれてくださったんです?」
「好きなように生きなさい、と言いましたわ。卿はわたくしが説得しておきます、とも」
「…………」
 ユニヴェールはじっとアンヌを見つめた。
 彼女もまた臆することなく見返してくる。
「……生者は生者である限り、生きねばならない」
 ユニヴェールはどこへともなくつぶやいた。
「そのとおりですわ」
 そして目を閉じる。
「正しい助言でしたね」
「えぇ」
 沈黙が落ちた。
 その向こうで、何刻かを告げる鐘の音が響いていた。太陽に守られた人の時間を告げていることだけは確かだが、終わらぬ夜に支配されたこの部屋には関係ない。
 そこへ、見計らったようにノックがされる。
「紅茶をお持ちしました」
 ハルベルトが入ってくると同時、ユニヴェールは足を組み替えた。
 部屋を満たす芳香に、柔らかいテノールを乗せる。
「──で、アンヌ。わざわざお出でいただいた用件をお伺いしてもよろしいか」
「実は頼みごとがあって参りましたの」
 栗色の髪をした美しい女性は、背筋を正しひと口紅茶を含んでから告げてきた。
「シャルルの戴冠式に出席していただけないかしら、ユニヴェール卿」
「……戴冠式?」
 ユニヴェールはカップを手にしたまま、僅かに首を傾げた。白のスカーフに留められたダイヤのピンが、控え目に揺れる。
「ご存知でしょう? フランス国王はランスの大聖堂で戴冠式を挙げなければ正式には国王ではないのです。父上が亡くなられましたから、弟は形式上国王ではありますけどね」
 もちろん彼はシャルロ・ド・ユニヴェールなのだ、それくらいのことは充分承知している。
 481年にクローヴィスという男がランス大聖堂にてフランク王に即位してから、歴代フランス国王はこの聖なる場所で即位式を行なっているのである。
「オルレアン公が悩みの種なのですわ」
 貴婦人はわざとらしく顔をしかめ、白い手袋に包まれた手をこめかみにあてた。
「今この国でシャルルに次ぐ地位にある男子はあの男だけなのです。おまけにあの男は地位に対する執着だけは人一倍あって。昔は私からシャルルを取り上げるべく彼を誘拐しようと計画をしていましたし、先日はわたくしの摂政地位が違法だと言って、その地位を寄越せとアンボワーズ城まで乗り込んできましたの」
「オルレアン公、ルイですか」
 ユニヴェールは幾分冷ややかな声音で、アンヌを見やった。
 そもそもユニヴェール家に爵位を与えたのはフランス王国だが、口調こそは臣下の礼を取れど、くつろいで紅茶をすすっているあたり、臣下の態度ではない。
 反対に、アンヌ・ド・ボージュ−の方こそがシャルロ・ド・ユニヴェールへの目通りを許されたのだと、もしかしたら世間ではそう評されるのかもしれない。

「あの男が摂政権を求めてうるさく言うものだから、地方から代表者を呼んで三部会を開くことになりましたの。その会議で正式にわたくしが摂政を委任されましたのに、あの人はまだ納得していないみたいで」
 オルレアン公、ルイ。またはルイ・ドルレアン。
 シャルル五世の血を引く、ヴァロワ=オルレアン家の当主である彼は、軽薄で女好きだと陰口を叩かれる反面、なかなかにやり手なようだった。そして性質の悪いことに相当な「野心家」だとも言える。
 ユニヴェールは彼と直接面識はなかったが、次期国王候補である幼いシャルルを誘拐しようとした事件のことは耳にしていた。
「あの人は何がなんでもわたくしの意に反するのが生きがいのようですわ」
 フンと彼女が鼻息を荒くするのを見、ユニヴェールは胸中で微笑した。
 そしてなだめるように言う。
「いいではありませんか。出来た人物には、それ相応の好敵手ライバルが必要です」
「あの男がわたくしの好敵手だなんて冗談にも程がありますわよ、ユニヴェール」
 このご夫人は、彼女最大の敵オルレアン公を心のどこかで愛しいと思っているに違いなかった。
 ルイ・ドルレアンは、こんな女などに屈せぬ、逆にひざまずかせようと挑み続け、アンヌはそれをこの手あの手でくじこうとする。彼を思い通りにしようとする。
 ふたりはどうにかして相手を屈させようとしているのだ。
「ですがアンヌ。摂政のお話はもう片がついたのでは?」
「今度はそれではないのですわ」
 アンヌの目の色が変わった。
 ばしんとテーブルを叩きそうな勢いで身を乗り出してくる。
「オルレアン公が極秘にブルターニュの公女と婚約したのです!」
「ブルターニュの公女というと……アンヌ・ド・ブルターニュですか。まだ幼いながらブルターニュ公国の君主となった」
「えぇそうよ」
「よいではないですか」
 ユニヴェールは試しに言ってみた。
「あのブルターニュ公国が他に取られるのであれば問題ですが、同じ王家の者のもとに転がってくるのなら」
「だから問題なのですわ。これ以上あの男が力をつけたら、またシャルルに刃向かってくるに決まっています。誘拐暗殺を企てて王位を簒奪さんだつしようとまで考えた者ですよ!」
 断固とした口調で言い切ってから、彼女は咳をして息を整えてきた。
「ですから、シャルルの戴冠式を行ってオルレアン公をこちらへ呼び戻すのです。あれだけ王に近しいんですもの、列席しないわけにはいきませんでしょう? けれどあの男のこと、何かでっちあげて欠席するやもしれません。そこで、ユニヴェール卿のお力を借りたいのです」
「具体的には?」
「暗黒都市は抜きにして、個人的に出席していただくだけで結構ですわ。フランスの後ろ盾となってくれとも言いませんし、今後何かあった折のよしみにしてくれとも言いません。オルレアン公が、招待状に書かれている客人名簿の中に貴方の名前を見つけて驚愕すればよいのですよ。とんぼ返りしてくるに決まっていますから」
「オルレアン公がブルターニュを離れなければならなくなったその間に、アンヌ・ド・ブルターニュを他の男とくっつけてしまうわけですか」
「ふふふ。さぁ、そこまでは。でも今はどこもブルターニュ公女を手に入れたくてウズウズしているんですもの、短期間で情勢は変わるものですわね。婚約は結婚ではありませんし」
 にっこりとアンヌが微笑んだ。
 もはや勝利した策士の笑み。
 きっと、アンヌからの招待状を見、後ろ髪をひかれる思いでブルターニュから引き返してきたオルレアン公は、ブルターニュ公女の愛を勝ち取る機会を永遠に失うことになるのだろう。
 婚約など何の役にも立たない。
 結婚を破棄するのは難しいが、婚約を破棄することは実に簡単なのだ。
「──こちらにも暗黒都市との折り合いがありますからね。考えておきましょう」
「良いお返事がいただけると嬉しいわ」
 アンヌ・ド・ボージューは否定したが、シャルル八世の戴冠式にユニヴェールの名を連ねさせ、それにより他国を脅しつける意図がないわけがない。
 フランスの背後にはあの化け物がいる。
 そう思わせるだけで、他国に対して充分過ぎるほどの威嚇になるのだ。
 たったひとり、長身を黒衣で包んだ男の存在には、どれだけの聖なる者達も──あるいは教皇でさえも──敵わない。
「ねぇ。貴方の家に爵位を与えたのはフランスでしたわよね?」
 立ち上がったアンヌがふとユニヴェールをかえり見た。
「えぇそうですが」
「貴方個人が仕えていたのは誰なのか、聞いてもよろしいかしら?」
「私の家はフランス貴族ですが、私自身は吸血鬼始末人クルースニクでしたから──」
 ユニヴェールは鋭い牙を隠しもせずに、悪戯っぽい笑みで口端を吊り上げる。
「私の主は、教皇インノケンティウス三世でした」
「……貴方も……」
 帽子をのせヴェールで顔を隠した貴婦人は、ややあってしみじみとした言葉を漏らした。
「貴方も生きていたのね」
「昔はね」
「恋はしました?」
「いかにフランス王国摂政殿のご質問であっても、私的なことにはお答えしかねます」
 慇懃に微笑んで彼女の手を取り、ユニヴェールはその甲に口付けた。
「不躾なことを聞きましたわね、ごめんなさい。ではユニヴェール卿、よろしくご検討くださいませ」
「御意」
 ユニヴェールはアンヌのために扉を開き、通る声で廊下に呼びかけた。
「ハルベルト! 客人がお帰りだ!」
「あ。そうそう」
 アンヌが少々間抜けた声で振り返った。
「新しいメイドですけどね、お屋敷の前に張り紙をしておいたらどうかしら。私も良さそうな子に声をかけておいてあげますわ」



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