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No2. パルティータの自由研究




■目的:経費(食費)削減

■仮説:死人は、生前食べたことのあるものについてのみ味の判別が可能である。

■実験結果

1日目 おばちゃん作:カモの赤ワイン煮込み
吸血鬼+三使徒の反応 → 絶賛。

2日目 パルティータ作:カモの赤ワイン煮込み
吸血鬼+三使徒の反応 → 眉をしかめ、咳き込む。

3日目 おばちゃん作:唐辛子ケーキ
吸血鬼+三使徒の反応 → スポンジが真っ赤なのは何を使ったせいか聞かれる。
ワインじゃないですか、と答える。
腑に落ちない様子。
しかし何事もなく完食。

4日目 パルティータ作:唐辛子ケーキ
吸血鬼+三使徒の反応 → 特になし

■考察
現段階での結果では、仮説は立証されたと言える。
生前食べたことのあるものに関しては、並外れた記憶と感性で味を理解するらしい。
しかしそれ以外に関しては、何を食べさせても同じようだ。
ゲテモノもゲテモノだと教えなければ問題なし。

■今後の課題
今回使用した唐辛子は暗黒都市のロートシルト卿からもらった。
だが世間一般では新食材やゲテモノは価格が高い。
四人+下宿人が食べたことがなく、かつ安価な食材を探すことが急務である。
ということをレネック夫人に話したら、「雑草サラダ」を勧められた。
いいかもしれない。


THE END


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