あとがき

これを書き始めて中頃を過ぎたあたりで、あのニュースが飛び込んできました。
ネットで同志を募って自殺したというアレですね。
まったくもって愚かしいことでございます。

雪丸京介は、ひとつひとつのエピソードの中で、私にも答えられない問いをいくつも発してきます。おそらく彼はその答えを持っていて、彼自身は分かっているのでしょうが、私には答えられないものが多く潜んでいます。
彼の発言に突き放したものが多いのも、それが問い掛けたまま放置してある台詞だからでしょう。
しかし不二に答えが分からない以上、対となる台詞を置くべき場所が分からないのです。

そうして彼は物語が積み重なる度に、謎々を置いていきます。

「本当に生きることを知るためには、死を知るしか道はないんじゃないかって、ね

ならば活路はどこにある?


今回の呪文は「カッコイイシリーズ」でした(笑) 最後だけ違いますが。

不二 香



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