アンドレアルフース番外編 ─After─

流浪

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「いつまで寝ていれば気が済むんだろうな」

古城の広い一室に(しつ)えられた大きな寝台。その横に置かれた椅子に身を預け、男は苦笑混じりに寝台の中身を見下ろした。
そこには眠り姫よろしくひとりの女が眠っている。
目に鮮やかな緋色の髪、時折不機嫌そうに眉を寄せる様子は彼女の性格をよく表していて、笑ってしまう。

しばし穏かな目つきで彼女を見下ろしていた男は、だが次第に紅の瞳を凍らせていった。
世に並ぶ者ないと賛美される完璧な造形の白皙に、狂気の火が揺れる。

「クローネ、起きて罵らねば私に殺されるぞ」

寝台の淵に身を移した男は、彼女の首に手をかけた。

「私の右翼は憎しみ故にお前を血に沈めたがっている」

──右翼。

「だが私の身体は愛故にお前を生かしたがっている」

彼は悪魔だった。
天より堕とされた天使であり、地獄に爵位を持つ72人の悪魔のひとり。
美貌侯爵アンドレアルフース。

彼の美しい指が、女の細首を絞める。
眠ったままの彼女はわずかに身体をよじり、空気を求めて唇を開いた。
しかしアルフースの顔つきは冷ややかなまま動かない。

「そして私の左翼は愛故にお前を殺したがっている」

彼自身でさえ抑えのきかない悪魔たる紅蓮の狂気。

「神の元へなど行く前に、私が喰らい尽くしてやる」

ぎりぎりと手に力をこめていけば、その下で女が逃げようと喘ぐ。
だが、咎める声もなければ責める言葉もない。
何故とも、どうしてとも、やめろとさえ言わない。
アルフースは無表情の上に激した怒りの色を浮かべ──、

「…………」

ふと力を抜いた。
炎が一気に退き、空しい虚脱感だけが身体に残る。

「……何か言え。可愛げのない」

大きく嘆息を落としても、当の女は何度か咳き込みますます不機嫌そうに柳眉を寄せるだけ。
そしてまたすぐに軽い寝息を立て始めた。

「クローネ」


彼女──召喚士クローネ=カイゼリンは、ずっと眠りについたままだった。
彼女が仕えていた国で国家反逆罪の烙印を押され処刑を待っている間も、目を開けることはなかったらしい。この召喚士はアルフースにとっての大事な獲物、下賎な人間どもに殺されてはかなわないから迎えに行ったものの……。

退魔の呪いを受けたまま、地獄門も通さずにアルフースの30個軍、そしてアルフース自身を地獄へと送り返したのだ。力を使い果たし死んで当然とも言える。

だから言ったのだ。そんな馬鹿なことはやめろ、と。
言って聞く様な女でないことは百も承知していたのだが。


「いい加減起きぬか。一体何度陽が昇ったと思っている?」

悪魔は言って、城の大窓から差し込む陽光に目を細めた。
もちろんこの城は彼の居城ではない。……地獄に朝など来ないのだ。
クローネ=カイゼリンを連れて帰ればまた向こうでややこしいことになりかねず、仕方がないから未だ人の世に留まって、山奥の廃城に居候。
アンドレアルフースともあろう悪魔がと思うかもしれないが、彼は昔から何かと渦中のそのまたど真ん中になりやすい男なのだ。
その美貌はもちろんのこと、上の許可も得ずに突拍子もない奇襲で天軍を叩きのめし、謹慎令を喰らったことは一度や二度ではない。
おまけに今回は、彼に娘を嫁がせようとヴィネ獅子頭王が手薬煉(てぐすね)引いて待っている。

「お前は厄介事を私だけに全部押し付ける気か?」

つぶやいてから、そうかもしれないと思ってまたため息をつく。
そんな彼とは対照的にぬくぬくと惰眠を貪っているクローネが恨めしい。
アルフースは肩をすくめて彼女の額に軽く口付けると、寝台から立ち上がった。






「閣下、どこかへお出でになられるのですか?」

城門付近で後ろから声をかけてきたのは執事のカールソンだった。
今日もぱりっと乱れない服で背筋を伸ばして立っている。
アルフースという盾がないのに地獄の居城へとひとり帰るのは自殺行為だと言い張って、彼も一緒にこの世界に留まっているのだ。

「下に街があっただろう?」

「はい」

「ヒマだからな。人間観察にでも行ってくる」

「なんだか胡散臭い連中が色々来ている街みたいですから、あんまり派手にやらかさないようにしてください」

アルフース自身もぱっとしない流れの剣士風情の格好で、おまけに顔の半分を布で覆い、けれど乗っている黒馬は見るからに立派(地獄の馬なのだから当たり前)という胡散臭い様相であるから人のことはあまり言えない。

「地獄から何か言ってきたり誰か来たらすぐに知らせろ。クローネの部屋には近づけさせるな」

「御意」

胸に手をあて(うやうや)しく腰を折るカールソン。
彼の背後にそびえる城は、随分手の込んだ装飾がなされていて、かつての主が芸術かあるいは享楽のためにこれを造ったのだと簡単に知れる。
鬱蒼とした緑の森の中、孤独な姿をさらす白の城。

悪魔が眠り姫を閉じ込めておくには調度いい。
口の端で自嘲気味に笑い、

「では頼んだ」

アルフースは馬の腹を蹴った。






◆  ◇  ◆  ◇  ◆





街は、カールソンの言うとおり胡散臭い人間で溢れていた。
普段はただの田舎街だろうに、剣やら弓やら錫杖やら、物騒な得物を持った人間のパーティ(グループ)が違和感と共に闊歩している。

「あの連中は何なんだ?」

馬を街の入り口付近の森に置き、アルフースは小さな店で店番をしている婆さんに尋ねた。

「さぁねぇ。なんでも、一国を滅ぼし姫様をさらった魔王を退治しに行くって意気込んでいるみたいだがねぇ」

「勇者ご一行様か」

「そういうことじゃないかね?」

刀剣やら槍やらが飾り程度に並べられている棚を行き来する、物騒な客人たち。それを全く感心なさそうに横目で見ながら、彼女がうなずく。
そして歯の間から低い笑い声を漏らした。

「まぁ、私は商売繁盛すれば何だっていいさね」

婆さんはシワに埋もれた細い目で見上げてくる。

「お兄さんは何かご入用かい?」






「おい、この店で一番斬れる剣はどれだ」

「一番斬れる剣くらい、剣士なら見分けろ」

店番としてカウンターに座っていたアルフースは、反射的に言い放ってしまった。

「なんだと?」

「……一番斬れるのは、右端の奴だ」

自分の立場を思い出したアルフースが指差すと、屈強な剣士の目は指した方向ではなく悪魔の指に釘付けになる。
美しい紅の爪に彩られた白く長い指。
女のそれのような柔らかさはないが、だからこそその完璧さは男女区別なく魅了する。

「買うのか?」

「か、買う。それからこっちの連れにはこの短剣を」

この街で一番美しいものだと婆さんが胸を張った銀細工の腕輪を買い上げると、アルフースは店番と称してカウンターに陣取った。
街で唯一危険物を扱っている店とあって、自称勇者様方が入れ替わり立ち替わりするこの場所。彼の興味を引くには充分だった。
店に出入りするお客たちは、ひとりの者もいれば、この男のようにまだ子供じゃないかと思う仲間を連れている者もいる。

「お前たちも魔王とやらを倒しに来たのか?」

訊けば、

「さらわれた女の人を助けに来たんだよ!」

なんだか怒った口調で、男の連れだという少年が言ってくる。

「俺の街の出身の、すんげぇ召喚士なんだ! 不老不死の上に恐いもんいっぱい呼び出せるんだ!」

「ほぅ──さらわれた姫と知り合いか?」

アルフースは面白半分に言葉をつなぐ。

「俺の友達の師匠だ!」

「師匠?」

「し、師匠ってほどじゃないけど、……召喚術をちょこっとだけ教わったんだ!」

「ほぅ」

「……カイゼリンがさらわれて、あげくあの人がいた国も一夜で焦土になってた。そんなこと聞いて黙ってるわけにはいかないだろう!? 俺が来たって弱っちいから魔王にやられちゃうのは分かってるけど、来なきゃいけない気がしたんだッ!」

まるきり理にかなってはいないが、その辺の勢いが子供らしい。
アルフースは視線を男に戻した。

「お前は?」

「私は彼女の同僚だ」

「同僚?」

「私はあの国の剣士団の長だったが、たまたま遠国に(おもむ)いていて命長らえてしまった」

「……ここにはさらわれた女の関係者しかいないのか?」

やや憮然としてアルフースが言い捨てると、男が不快げに顔を歪めた。
その目は、店の奥で罵り合っているふたつのグループを見ている。
一本の剣をめぐってどちらが買うかもめているらしい。

「関係者だけではないだろう。正義をかざして荒らしてる輩もいる。功だけを目指している流浪人もいる」

「なるほどね」

アルフースが紅の双眸に皮肉げな笑みを浮かべたその時、店の入り口で可愛らしい声がした。

「ねぇ、早く宿を取らないと寝るところがなくなってしまうわよ」

少年以上クローネ未満の、澄んだ青い召喚装束を着込んだ娘。両手に腰をあててこちらを見ている。
その後ろには長身の若い男。白い衣装に身を包んだそれは騎士のようにも見え──、

「…………」

目があった。
険しく、何かを背負った灰青色の瞳。
半ば睨みつけるようにしてこちらを見据えて離さない。
知らぬふりをしてアルフースが視線を外すと、下で少年が疲れたように言う。

「あの女が俺の友達。カイゼリンの……弟子っていうかなんていうか。ホントにちょっと教わっただけなのに、勝手に憧れてるってやつ」

「頼もしいことだ」

布に隠された中、悪魔は静かに笑った。
金をもらって異色の四人を見送る。
白い男は一言もしゃべらぬまま、少年は大きく手を振りながら、去っていった。






そして──。

「お兄さん待ちな」

店番にも飽きた昼過ぎにアルフースが街を出、城へ帰ろうと人気のない森の道に入ると、声をかけられた。
とても友好的とは思えない響きだったが。

「この先に姫君をさらった魔王がいるって話を知ってるか?」

少しばかり素行が悪そうな、でも腕はたちそうな五人組。
おそらく色々な国を廻り、戦の度に戦功をあげて金を稼いでいるクチだろう。

「らしいな」

馬に乗ったまま、顔は動かさず視線だけを下ろして悪魔は答える。

「姫を連れ戻すだけで次期王位がもらえるって知ってたか?」

「……いや、知らぬ」

──いつからあの女は王女になった?

漏れる嘲笑は幸い布に阻まれて、彼らは気付かなかったらしい。

「すまないが俺たちはそろそろ安住生活に入りたい。お兄さん、回れ右して明日の朝まで大人しくしててくれないか? 魔王討伐の勲功くらい残しといてやるからさ」

「……ない」

「アァ? 聞こえネェよ」

二振りの剣の刃を落ち着きなくカチカチ合わせながら、男のひとりが斜めの視線を上げてくる。
アルフースは静かにもう一度繰り返してやった。

「姫を渡すつもりはない」

小鳥が飛び立ち、(こずえ)が揺れる。
風がやみ、木の葉がざわめきを止めた。

「なっ……なんだよ……」

五人が一斉に一歩退いた。
だがそろって剣を構える。

「もう誰にも私から奪わせぬ」

悪魔は剣を抜いた。
木々の合間を縫う光が冷たく反射し、無機質な美を映し出す。

「私ってまさかお前が魔──!」

男が喉の奥から絞り出した言葉は、しかし最後まで続くことはなかった。





馬の(ひづめ)が血溜まりを踏む。
濡れた剣を数回払い、アルフースは地に伏す骸に目もくれず前を見た。
森の奥へと続く小道の真ん中には、ひとりの青年が立っている。
放浪の輩とは違う美しい武人の身なりで、──なにより格が違っていた。品も、感じる強さも、柔らかさも、志も、すべて違う。

「オセ」

名をつぶやけば、青年は軽く頭を下げてくる。

「お久しぶりでございます、美貌侯」

懐かしい清涼な声音に、アルフースは知らず顔を穏かにしていた。

「マルコシアスは元気だろうな」

「えぇ、百年経ちますが閣下は変わりなく。……ですがひどく心配しておいででしたよ」

「すまないと伝えておいてほしい」


この凛とした若者の肩書きはオセ豹総統、アルフースの友・第七座天使侯爵マルコシアスの部下なのだ。
利害得失権力遊びで糸が切れたりつながったりする地獄にあって、数少ない取り引きなしの友。

「地獄には戻られないのですか?」

真っ直ぐ射抜いてくる蒼い視線に、アルフースは布をはずして大きく空気を吸った。

「戻らなくとも不都合はあるまい? 参謀副長官の椅子とてすでに他の者が就いているだろうに」

「それは……」

言い淀んだところを見ると、図星らしい。
あそこは百年もの長い間地位の穴を放置しておくほどのんびりしたところではない。
いくらでも代わりになる者、代わりになりたがる者はいるのだ。

「今戻ればまたややこしくなる。もう失うのはたくさんだ」

アルフースが淡々と言うと、オセが目を伏せる。

「マルコシアスが本当に心配していました。ルノが、彼らがあんなことになるなどとは誰も──……本当に……」

「当人がここに現れないということは、また何かお節介をしているな?」

「ヴィネ王をなだめておいでです」

「……やはりお怒りか」

確信犯ぶりを隠そうともしないでいると、オセが明るく笑った。

「人間を(かくま)うのが二度目ともなりますと、やはり。ヴィネ王は力尽くで貴方を屈服させることも考えておいでのようですから……。しかしアルフース侯、貴方はよいのですか?」

「何がだ?」

「……聞けば貴方が手にした者は、彼らが……彼らが滅びた原因、と」

「だから?」

促せば、最後まで言わせるのかとオセが唇を小さく噛む。

「そのような者を手元において、貴方自身の御心が持ちますまい。自ら毒をあおるようなものかと思いますが」

「…………」

アルフースは森の奥、城の方角を見やった。
そして思い出す。
日に何度も襲われる殺意の狂気と、悪夢の再現。
クローネを看るたび身を(さいな)む悔恨と悲哀。わずかな憎悪。

だがそれが何だというのだ。
再び失う痛みに比べれば、虚無に比べれば、そんなものは何でもない。
そんなものに潰されるほど弱くはない。
そう虚勢を張れるくらいには、強いつもりでいる。

「オセ。私はようやく悟った。恐れは私から全てを奪ってゆくとな。あの時私は(のり)を犯すことを恐れて彼らを失った」

「しかしあの規は地獄の根幹で──」

「毒を恐れてもう一度同じ愚を繰り返すほど、私は能無しではないつもりだ」

彼は馬上から若者を見下ろした。

「ヴィネ王がクローネを殺すつもりなら、受けて立つ。クローネを我が手にすることを天が罪と言うのなら、世の果てへでも逃げてやる」

「アルフース侯……」

若者が困ったような顔をし、盛大にため息をついてくる。
彼はこの美しい悪魔の我侭さ加減をよく知っているのだ。

「言うほど容易いことではありますまい」

何故かふとアルフースの脳裏によぎったのは、街で出会った白い騎士。

「確かにな」

嘆息と共に同意し、続ける。

「……私は昔、ストラスから貴方は何が守りたいのかと聞かれたことがある」

ふいにアルフースが持ち出したその名前。オセがうつむいた。

「その時答えられなかったのだ。私は何を守るべきかまだ知らなかった。アレも私も、まだ探していた」

アルフースはひどく優しく微笑む。

「だがようやく見つけたのだ。しっかり守らねば、あやつにも叱られよう?」





◆  ◇  ◆  ◇  ◆






夜。
月も星も見えない漆黒の闇が森を包み、部屋は燭台の炎だけに照らされていた。
黒衣をまとった悪魔は相も変わらず寝台の横の椅子で足を組み、やはり眠ったままの召喚士を眺める。

彼女は時々うなされたように名前を呼んでいた。
アルフースの名ではない。
ルノの名だ。

アルフースの友であり、彼女が契約を交わした悪魔であり、アルフースが刑に処した掟破り。

「……助けはアイツに求めるか」

アルフースは小さく息をつき、クローネの緋色の髪へと手を伸ばす。


分かっている。
分かっているのだ。
どれだけ近くに立っていようと、折れるほどに抱き締めようと、優しい言葉を交わそうと、世の恋人たちのような安らぎや平穏、そして幸福は訪れない。

互いに互いが毒なのだ。
ヤマアラシの如く、近付こうとするたび相手を傷つける。
傷つけまいと強がる度、寄り添いあうことなど決して出来ないのだと痛む。
そして笑う度、奥底にある氷塊の冷たさを知る。
常闇の深い溝が、届かない遥かな一歩が、間に横たわってことを知る。

規を恐れた過去は変わらない。
失ったものも戻らない。
そしてただひとつ手元に残った者さえ、永遠に手に入りはしないのだ。
永遠に、決して。

だがそれでも──。



「……ん?」

アルフースは髪を()いていた手を止めた。

「熱か」

触れたクローネの頬が火照っている。
額に手をやれば、熱い。
同時、召喚士が何言かうめき眉根を寄せる。
そして、

「…………」

目を開けた。
アルフースは片眉を上げて覗き込む。
彼女は眠そうな目をしばしぼんやりさせ、ゆっくり悪魔へと焦点をあわせてきた。
そして彼女の深い双眸に意志が灯る。

「……アルフース」

「お目覚めの調子はいかがか? クローネ=カイゼリン」

「……えーと」

彼女は一瞬黙り込み、あからさまに顔をしかめた。

「頭が痛い関節が痛い吐き気がする寒気がする。以上」

「悲鳴をあげるだけの力が身体に戻ったということだ。あれだけ無茶をして酷使したんだ、当分高熱が続くだろうな」

「死ぬ……」

つぶやく彼女に悪魔は笑う。

「今更、魔にも神にも渡すものか」






THE END




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あとがき

これは、10万ヒットを踏んでくださった、維流瀬様に捧げたいと思います。お題は「アンドレアルフース本編のその後」。過去番外編まで読まないと登場人物がよく分からないという不親切な作りになっていますが、平にご容赦。
久しぶりだったので、この話の感覚を取り戻すのが大変でした(笑)
考えていたらつい話が異様に大きくなり(しかも漠然と大きいからネタとして定まらない)……こんなんじゃ短編にならないー! と何度か書き直ししました(笑)
維流瀬様、こんなのできちゃったのですが、どうか許してお納めくださいませ〜〜っ!(逃走)   不二




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