the uncompleted legend
THE KEY

Epilogue

レーテル魔導学校事務局長 日記より



レヴァリア王即位20年 5月12日

本校の生徒が多数所在不明であるという事実を確認。


5月20日

所在不明となったのは、総勢27名。
時間を追っても所在がつかめないため、王都の使者 レヴァリア=ロイ 調停官が本校に入る。
メディシスタ生徒会副会長、ネーベル=ケルトリア、チェンバース評議委員長 マグダレーナ=ミリオン が相手を務める。
教師会は一切を黙秘し(事実の説明がつけられないものと私は思う)、すべてを生徒会に任せる模様。
この事実を追って、メディシスタ生徒会会長、シャロン=ストーンが罷免される。
不明者の多くがメディシスタ生徒であることの責任を負わされたもの。


5月21日

事後報告によると、シャロン=ストーン、メディシスタ評議委員長ハイネス=フロックス、及びチェンバース会長フェンネル=バレリーが  に入り、捜索した結果、中心付近で倒れている生徒を発見。
近くにデュランタ教師も倒れていたことから、教師会は王都に対し、「授業中の事故である」といち早く報告書を提出。

──デュランタ教師は意識不明、生徒は何も覚えていないらしい。
ロクに調査もせず、結論を出すのは教師会の悪い体質である。


5月29日

シャロン=ストーンの罷免にあたり、会長選が行なわれる。
本人の希望により、シャロンは辞し、副会長であったネーベル=ケルトリアが信任
される。
その日、シャロン=ストーンから休学届が提出された。


5月30日

シャロン=ストーン出校。





9月25日

任期満了につき、チェンバース会長フェンネル=バレリー、メディシスタ評議委員長ハイネス=フロックスがそれぞれの役を辞す。
後任にはマグダレーナ=ミリオン、アスト=ミスペルが就く。
同日、フェンネルとハイネスから休学届が出される。
 
 
9月26日

上記ふたりが出校。
王都が引き入れを狙っていた剣士ふたりと、いずれは「聖天・堕天」を超えたものを召喚できるようになるのではと期待されていた召喚士。
相次ぐ出奔に、王都だけでなく教師会も警戒感を強めている。

私から見ても、彼ら三人は──どこか同じ場所を目指していたように思う。


9月28日

書類の整理をしていたら、奇妙な書類が出てきた。
過去の名簿を見てもその名はない。どういうことだろうか。




『風紀委員長辞任届
      3年 レベッカ=ジェラルディ』





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