冷笑主義:失刻編
【シノンの森に死す】
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メーヴィス・フェアフィールドの部屋は城の最上階にあった。
理由はただひとつ。城の中でもっとも陽光が差し込む場所だから。魔が嫌う光を、少しでも多く少しでも長く、取り込める場所だから。
「父が妹を大事というのは、自分自身が大事だと言っていることと同じなんです」
石段を昇りながら、アルフレッドが言った。
「というと?」
ソテールが首を傾げると、
「分かりませんか?」
真紅の衣装をまとった騎士が、こちらを見下ろしてくる。
「婚姻というのは、最も重要な武器のひとつなんですよ」
「あぁ──そういう」
「だから父は彼女をどこまでも白くしようと、掌中の珠のように何でも与えて、けれど自由だけは与えずこんな人里離れた場所に閉じ込めて。さっきのやりとりはお恥ずかしい限りですが、父はエリックのことも良く思っていないんです。コイツほどメーヴィスを気にかけてくれる者はいないのに」
再び階段を昇り始めるアルフレッド。
「メーヴィスの友達はエリックひとりです」
照れ笑いを浮かべながらそれを追うエリック。
そしてソテールが一歩踏み出すと、補足するように後ろからユニヴェールの小声が聞こえてくる。
「メーヴィス・フェアフィールドは公の場に姿を見せたことがない。本当に存在しているのかとさえ噂されたくらいだ。その分、美貌や儚さの形容詞は数えられないほどだが」
さらに男は声のトーンを落とてきた。
「もうひとつ教えておいてやろう。エリック・コーツ。コーツ家は自由民の騎士だが、それゆえに財政が逼迫している。フェアフィールドからもらった領地はあるが、それだけではどうにもやっていけないという状態だ」
「……メーヴィスがエリックを慕って結婚するようなことがあれば……」
デューイの好奇心を抑えられないでいる声に、ユニヴェールの含んだ言葉が透けて重なる。
「そのとおり。メーヴィスが背負ってくる持参金、あるいは持参領土。どちらにしろ、コーツ家にとっては恵みの雨だろうな」
「…………」
いるだけで目立って派手に動くことのできない白の権化のクルースニクが、どこからそんなに裏事情を仕入れてきたのか。
ソテールが歩を止めずに視線を落とせば、夕暮れ時も近くなった階段の隅から薄闇が忍び寄ってくる。逃げるように視線を上げれば、階上から表情なくこちらを見下ろしているアルフレッドと目が合った。
「メーヴィスの部屋はこちらです」
金髪の青年は言いながら小さな鍵を取り出し、扉をノックした。
「ネアン。──虚無、か」
ユニヴェールが独り言のようにコツコツと窓の鉄柵を叩く。
「そうです。彼はそれが自分の名だと言いました」
ビロード張りの寝台の上で、はっきりとした口調の女がうなずく。
彼女が、件のメーヴィス・フェアフィールドだった。
兄であるアルフレッドと同じくすんだ金色髪は腰のあたりまで長く、編まずに流されたままだ。はっきりした顔立ちは父譲り、色が白いのは、まぁ──当然といえば当然だ。外に出たことがほとんどないのだから。しかし繊弱な印象はあまり受けない。むしろ、身にまとった深草色のドレスのせいか随分大人びて見えた。アルフレッドと同じ歳だと言っても通用するだろう。実際には、四つも下だそうだが。
「彼がいつからそこにいたのかは知らないけれど、思い出せる限り、彼はいつでもいたわ。夜、ひとり残された私に色々な話をしてくれたのよ。闇の中から優しい声で」
「それで。籠の鳥のように育てられた貴女が、そんなにも聡明なわけですか」
ソテールの言葉に、
「聡明とは違うでしょう。ただ、あなた方の話についていけないほど物を知らないわけではないというだけのことです」
彼女は小さく首を振って笑った。
メーヴィス・フェアフィールド。彼女は世間に数多流れる噂を裏切らない姫君だった。
本当に魔物に心酔していることと、目に見える“生への憂鬱”がその美しさを半減させていることを除けば。
「悠久を生きる力の強い魔物は、人の世でもてはやされる賢者などよりよほど物を知っている。事の道理も、歴史の必然も、……人心も」
ユニヴェールが外を眺めながら言う。
「隙間から、影から、入り込んでくる」
「彼らは人を惑わす術を知っている。私もその網に絡め取られているだけに過ぎない。そうおっしゃりたいんでしょう?」
囚われの姫は長い睫毛を伏せた。
「分かっています。分かっているんです。ネアンはそんな魔物ではないとか、私だけは本当に想われているとか、都合よく夢見るほど盲目になっているつもりはありません。……でも、網にかかっているだけでもいいのです」
「メーヴィス」
耐えかねたように声を上げたのはアルフレッド。
「僕らが助けてやると言ってるじゃないか。頼むからそんなこと言わないでおくれよ」
「いつまで待てばいいの?」
兄を見上げる妹の顔は、無力に対する嘲笑がのっているわけではない。
完全な諦めがのっていた。
「もう、私の結婚相手まで決まったんでしょう?」
言外に、“それをどうするって言うの?”という声が聞こえた。
「そんなもの! ……そんなもの!」
エリックの拳が握られる。しかし言葉は続かなかった。
「デュランダルのおふたり」
彼女の目がこちらに向けられた。
「始めから終わりまで偽りでも、私はネアンといる方が幸せなのです。手を引いてはくださいませんか?」
アルフレッドとエリックが息を呑み、デューイがうつむく。ユニヴェールは背を向けたまま微動だにしない。
しばしの沈黙。
「手は引けません」
ソテールは彼女の琥珀の瞳を見据えて告げた。
「我々に依頼をなさったのはフェアフィールド伯です。それに──」
「魔物と人が一緒にいれば、どちらかが、あるいは両方……不幸になる」
ソテールの言葉を継いだ、ユニヴェールの予言めいた台詞。
そのクルースニクはそのまま部屋を横切り、出て行った。デューイが慌てて追いかけてゆく。軽く会釈して、ソテールも部屋を辞した。
「息が詰まって死ぬかと思いました……」
豪華な夕餉をいただいた後、宿泊用にとあてがわれた部屋に帰ってくるなり、デューイが寝台に飛び込み動かなくなった。
「さすがにな」
ソテールも苦笑する他ない。
それほどに最悪な夕食会だった。
もちろんメーヴィス嬢は降りてこないが、エリック・コーツも同席を許されず、フェアフィールド伯爵はあからさまに彼を悪く言う。アルフレッドはそれをたしなめることすら放棄して、ひたすら無表情に父親の言葉を無視し続けている。
時折ワインを注ぎに来る若女中のミランダは、上辺の愛想こそいいものの、面倒なことには関わりたくないらしくさっさと料理場へ戻ってしまう。
エリックへの苦言から近頃のイングランド貴族批判になり、それはやがてフランスへの憤激へと変わり、アルフレッドが騎士に叙任された時の自慢話に落ち着いた頃にはもう、ソテールの忍耐と根性とを貼り付けた笑みは脆く崩れ去る一歩手前にきていた。
デューイはすでに顔が作れず、気持ち悪い半笑い半泣きの表情。
ユニヴェールだけは傍若無人に振る舞い続け、ソテールに向かってあっちの鹿肉シチューを取れ、そっちの鶏パイ包みを寄越せ向こうの野菜スープが欲しいなどと言いまくり、充分料理を堪能していたようだが。(料理を取りに席を立った時だけ笑顔を消せるので、それはそれで良しとしよう)
「……ユニヴェール卿、寝ちゃっていいんですか? 見張りとかしなくていいんですか?」
さっさと寝台にもぐりこんでいるクルースニクに、デューイがガバッと起き上がる。
「必要ない」
ぶっきらぼうな答え。
デューイが口をへの字に曲げる。ソテールは代わりに答えてやった。
「クルースニクは寝てたって分かるんだよ、魔物が現れれば」
「……便利ですね」
うなずく代わりに大きく欠伸。
慣れない笑顔をふりまきすぎて、疲れたらしい。ひどく眠い。
──しかしあんまり深く寝るとさすがに感知できるかどうか……。
思いながらもまぶたは下がってくる。
──ま、ユニヴェールもいるからいいだろ。
あんな性格をしているとはいえ、あの男はヴェルトールに匹敵する才能があると言われている。……それが彼を孤立させている一因でもあるだろうが……。
彼は外套を脱ぎ捨て、そのまま寝台に倒れこんだ。
そしてそれが間違いだった。
翌朝。
薪を各部屋へ運んでいたミランダが、自室で死んでいるジェローム・フェアフィールドを発見した。
血の気の失せたアルフレッドがクルースニクたちの扉を叩き凶報を叫んだ時、ソテールもデューイも口を開けた。
ユニヴェールは澄ました顔をしていたが、それでも神経を逆撫でするような台詞は吐かなかったので及第点だ。
フェアフィールド伯の部屋に入る前、ソテールは彼を振り返った。
「お前、昨日の夜、魔物の気配を感じたか?」
「いいや」
つまらなそうに否定するユニヴェール。その後ろでデューイがかがみこんでいた。
「どうした、デューイ。気分でも悪いか?」
部屋の外だが、わずかに血臭がする。あてられて吐き気を催す人間も少なくない。
「──いえ。大丈夫です」
デューイが立ち上がったのを見て、部屋に足を踏み入れる。
『…………』
そのまま立ち尽くした。
これが城主の部屋かと思う程殺風景な部屋の真ん中で、男が伏して死んでいる。
あるのは簡素な寝台と暖炉、小さなテーブルひとつ。その上に乗っている燭台は備え付けのものではなく、持ち運べる安物だ。
所詮、使っていない城というのは、こんなものなのかもしれない。
しかしそれより。
「…………」
あんなにも己に胸を張り、その饒舌でソテールを苦しめた男が、今彼の眼の前で、人ではなくモノと化している。その事の方が重大であることは間違いない。
「刺殺だな」
ユニヴェールが自分のあごをつまんでのぞき込む。
絨毯が赤いので血痕は生々しく目立つことはないが、一目で何箇所も刺されて絶命したのだろうことは分かる遺体だった。そしてどこか遠くを見ている曇った目に、暗赤色の死斑が出ている顔。
「ネアンでしょう?」
扉付近に控えていたアルフレッドが忌々しげに言った。
「父は魔物に殺られたのでしょう?」
「まさか」
ユニヴェールが鼻で笑い、手を広げる。
「我々が感知していないのです。魔物ではありません」
「随分な自信ですね」
「魔物がこんな滑稽な殺し方しませんよ。急所を何回も外している。ひどい剣だ」
伯爵の手はひとつの傷を押さえるように身体の下敷きになっていたが、到底それで何がどうなるわけでもない。
死は免れ得ず、痛みも消えない。
「でも貴方は魔物は人心を知り、惑わす方法を知っているとおっしゃった。人の仕業に見せかけることだってあるのではありませんか?」
「人が殺したように見せかけて、魔物にどんな利点があります?」
「メーヴィスを奪うために、フェアフィールドを内側から崩壊させようとしている」
「疑心暗鬼というやつですか、なるほど」
この男、“なるほど”などとはカケラも思ってはいないはずだ。アルフレッドを相手にしながら室内を見回すユニヴェールの顔は白く怜悧で、死者への憐憫も遺された者への同情も浮かんではいない。
「──アルフレッド! 伯爵が!?」
遅れて到着したのはエリック・コーツだった。
知らせを受けた瞬間に飛んできたのだろう、髪はボサボサで服もまともに着れていない。騎士見習いなんてものではない、厩番以下の風体だった。
「ネアンか!? メーヴィスを狙う魔物がやったんだな!?」
「だーかーらー! それはあり得ません! クルースニクが感知していないんですから!」
デューイがダンッと足を踏み鳴らして甲高く叫ぶ。
「絶対感知できるなんて言い切れるんですか」
「…………」
ギリッとエリックに睨まれて、デューイが口をつぐんだ。
「それでもネアンじゃないっていうなら、アンタが殺ったんじゃないですか」
「──へぇ?」
指差されたユニヴェールが眉を上げる。
「フェアフィールドが揺れれば、イングランドの領地を狙ってるフランスにとっては好都合だ」
「確かにそのとおり。伯爵が亡くなったことを聞けば、フィリップ王は手を叩いて喜ぶだろうな。だが、私はフランスで出世するつもりはないよ」
「あぁそうですか」
「それに私はモノは大切にする性質でね。こんなにひどく血や脂にまみれさせて剣一本ダメするような殺しはしませんよ」
「……どうだか」
吐き捨てるエリック。
部屋に異様な空気が張り詰めた。
姫君想いの若者が言うとおり、“絶対”などとは言い切れない。
いつもより深く眠ってしまった自覚がある以上、魔物が殺した可能性は否定できない。
けれど魔物がこんな人間臭い殺しをするか?
しかし“絶対”などとは言い切れない。
「メーヴィスには……?」
ヴァチカン勢が沈黙する中、エリックがアルフレッドに訊いていた。
「言えるかこんなこと」
アルフレッドの声にも険がある。
「でも言わないわけにはいかないんじゃ……」
「あぁ分かってる! 後で知らせに行くよ。彼女の様子だけはミランダに見に行かせた」
この両人ともが伯爵を殺す動機を持っている。
エリックはメーヴィスとの仲を認めてもらえていなかった。それどころか疎んじられていた。伯爵がいなくなれば彼女を手に入れやすくなるだろう。ユニヴェールの邪推もあわせれば、持参金すら手に入ることになる。
一方アルフレッドはメーヴィスを解放したがっていた。父がいなくなれば当主は彼になり、彼女に自由を与えられるかもしれない。もちろんフェアフィールドほどの貴族ともなれば、すんなりとその座につけるかどうかは分からないが……。
そして──窓際で突っ立っている白の男、シャルロ・ド・ユニヴェールが殺した可能性すら排除できない。
彼には、フランスという大国の札がついている。彼にしてみれば、歴史をも動かせる機会が眼の前をうろちょろしていたとも言えるのだ。
だが……。
「おかしい」
不穏な緊張を破り、ソテールは声を上げた。
「ミランダが朝ここに来るまで、彼が殺されたことを誰も知らなかった」
「殺したご当人様以外な」
気楽に付け足すユニヴェール。
「その何が──……あぁ。そのこと自体が不自然というわけですね」
疑問符を上げかけて、デューイがうなずく。彼は物分りがいい。
「そうだ。傷を見る限り一突きで絶命したわけではなさそうだろう? しかしならば何故誰も彼の叫び声を聞かなかった? 何故彼は助けを呼ばなかった?」
「魔物に殺られたからですよ」
アルフレッドはにべもない。
「助けを呼びたくても、呼べなかったんです。声を奪うなんて、あいつらにしてみたら造作も無いことなんでしょう?」
ソテール・ヴェルトールとアルフレッド・フェアフィールド。
ふたりの間には、決定的な差があった。
前提として魔物の可能性を否定しているクルースニク、そして魔物の可能性を信じて疑わない妹大事の兄君。
その時ミランダが部屋に入ってきて、アルフレッドに何事か耳打ちした。
「幸いメーヴィスは無事だそうです。彼女に何かあったら、ヴァチカンはどうする気ですか」
これまで父親の影となり存在を潜めていた若き騎士の顔は、豹変していた。
こちらを睨みつけてくる目。それはフェアフィールドを継ぐ者として申し分ない、高圧的な目だった。
「ったく何考えてるんだ」
「何も考えてないんだろ」
「お前もな」
「失敬な」
薄暗くなってきた森の中、ソテールとユニヴェール、ふたりは馬に揺られていた。ちなみに眼の前では、デューイもアルフレッドもエリックも……ミランダにメーヴィスまで馬に乗っている。もちろん乗馬の経験などないメーヴィスは、アルフレッドの馬に相乗りだが。
「森の中の城は危ないから街に行く? あの城と近くの街までどれだけあると思ってるんだ」
「これくらい」
横のユニヴェールが人差し指と親指で無意味に長さを提示してくる。
無視。
「森の中で夜明かしする方がどれだけ危険だと思ってるんだ。街だから魔物が出ないわけじゃない。守らなきゃならない人間が増えて余計危険じゃないか」
ソテールはひとりでフェアフィールド伯の死について黙考にふけり、ユニヴェールは邪険にされながらエリックの雑用にまとわりつき(使用人の生活というものに興味が湧いたらしい)、デューイは眉根を寄せながら報告書を書き──そんなことをしていた午後。
メーヴィスを伴って現れたアルフレッドが、城を出て街の屋敷へ移ると言い出した。
もちろんソテールとデューイは反対した(ユニヴェールは我関せずだった)。
今から出発するとなれば夜の森を歩くことになる。ただでさえ昨夜血が流れて空気がざわめいているのに、それは自殺行為だ、と。
しかし騎士様は耳を貸さなかった。
そして今、城を捨てた一行は夜に出会おうとしている。
「しかし案外お子様なりの発想の転換かもしれないぞ? わざと危ない道を選び、魔物が仕掛けてきたところを叩く」
「……お子様って、アルフレッドはお前より年上だろ」
半眼で言うと、
「そうなのか?」
ユニヴェールが目を丸くした。
「お前、あれだけ下世話な情報を拾っておいて、そんな基本情報も知らないのか?」
「もしかして、あいつは貴様よりも年上なのか!?」
「それが?」
「驚いた。貴様より長く生きているのに貴様よりオメデタイ考えを持っている奴がいるとは!」
ユニヴェールは表情に乏しいので、真顔なのか冗談なのか見分けがつかない。
「オメデタイって何だオメデタイって」
「貴様、クルースニクなら何でもできると思ってるだろう」
「──……は?」
「聖剣ひとつで何でも斬り伏せられると思ってる」
前方で火が灯った。
どうやらデューイが松明を持ったらしい。
「ンなわけないだろう。この間、一本折ったばっかりだ」
「折った!?」
「カリスに薪割りを押し付けられたんだが、斧なんて取りに行くの面倒だから自分の聖剣使ってたら折れた」
「…………バカか」
心底そう思っている調子で言われると、何故か腹が立つ。
「あのなお前そうは言うけどな、そもそもなんでデュランダルが薪割り──」
前を行く炎が歩を止めた。
「…………」
ユニヴェールが身を乗り出し目を凝らす。
橙色に染まったデューイの顔がゆっくりとこちらを振り向いた。何かを言おうとしているらしいが、声になっていない。彼の乗った馬は数歩づつ後退っている。
視線を交わし、ソテールとユニヴェールは馬の腹を蹴った。
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BGM by A.Vivardi[四季]より 【冬】第一楽章
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