White Hazard

第六章 「過去を語る過去・5」  

 

「今すぐ理由が必要デスか? RJ」

「…………」

彼はアザ−=フォーマルハウト、このアヴァロンの政務長官だという男を無言で見つめ返した。視界は冴えている、理性もそこにある。けれど身体だけが過去に向かっている。
あの頃の感覚が、呼びもしないのに戻ってきている。

「仮面の殺し屋は理由など必要としなかった。そうですよネ?」

「あぁ」

喉の奥から出てきた言葉は、ひどくさばさばしていた。
けれど一方、ミイラ男殿の言葉は流れ出る水の如く勢いが止まらない。

「ジャデス皇族の暗殺を依頼した時でさえ、貴方は『承諾』の文字以外何も寄越してきませんでしタ。あれはホントびっくりしましたヨ〜! 我々だって野暮じゃありませんからネ、貴方とオフィーリア姫の関係は風の噂で知っていましタ。それを知っていてあえて暗殺をお願いしたんですカラ。 それなのに貴方ときたらもう、我々の優しさなんかバカバカしいくらいに即答ですヨ! 即答!」

彼が胸を張って両手を腰に当てた。

「あの時、私は貴方が本物だとようやく確信したんデス」

「本物?」

「かつて──まだ我々がジャデスを破るよりも昔、世界には自分と同じ顔をした人間が三人存在するのだという話を陛下も交えて話していたことがありましてネ」

あのセレシュ=クロードが好き好んでそんな俗っぽい話に加わるとは思えない。
どうせこの男が横に立ちひとりでしゃべっていただけだろう。

「その時陛下がおっしゃられたんですヨ〜! “余の顔に似た者がいるかどうかは知らぬが、同じ本質を持つ人間は確かにあとふたり知っている”、とネ」

燈火塔の入り口をふさぐようにして立っているミイラ男。
見かけなどには全く無頓着そうなよれた法衣の向こうで、雨が石段を打つ音が聞こえていた。
さっきよりひどくなったかもしれない。

「陛下が上げられた名前は、貴方と、そしてシュヴァリエ=スクレート」

「ネクロマンサーの弟?」

「そして陛下はこう付け加えられたのデス」

こっちの疑問を完璧に無視してフォーマルハウトが続けた。

「三人は決して並び立ち得ナイ、と」

「確かに、並び立たなかったな」

「イイエ」

古臭い挙動で──具体的にはチッチッチと顔の前で包帯に巻かれた人指し指を振って──フォーマルハウトが笑った。

「過去形にしてはいけませ〜〜ン。シュヴァリエ=スクレートは生きていマス。正確には生き返った、ワケですけどね」

「──そう」

後ろから透明で強い女の声が響く。

「義兄さんはもうこの世界にいるの。それはいいことを聞いたわ」

RJは音もなく半歩立ち位置を変え、アルバータとフォーマルハウト、両人を視界に入れた。

「それにディエスは姉さんの奪還に成功したわけよね? じゃあ私はもうここに用はないわ。私は保険だもの。RJ、前言撤回、姉さんを殺して欲しいと言ったのは取り消して頂戴」

「こちらの要求にはそちらのお嬢さんを消して欲しいという項目があるんデスが」

「…………」

RJは小さく息を吐いて目を閉じた。
炎が消え、死者の塔が消える。
そして──研ぎ澄まされた暗闇の中、雨音までもがどこか遠くへ消えてゆく。
しかし女の居場所だけははっきりと分かっていた。

足を踏み出し、帯びた二振りの剣を最小限に構え、跳び、降り、左を突き立て右で()ぐ。
彼らにはまだ生きていた時の感覚が残っているのだ。
短剣で刺されれば、咄嗟(とっさ)にそちらに注意が向く。それくらいではもはや死なないと分かっていても、だ。
そこを狙って一気に首を落とす。
最期は姉君特製の呪符で焼く。

閉ざされた視界の中で、そんな自分の未来が見えた。
昔と、何も変わらない。
何も。

「──今その女を殺らねば大陸は死に沈みますヨ」

静かな、引き金。

RJは思考を止めて地を蹴った。
標的の見開いた茶色い瞳に、いつもと変わらぬ顔の自分が映る。
彼はそこまで見えていた。その目を閉じていても。

恐ろしいほど正確に蘇る感覚に、知らず背筋が(あわ)立つ。
自ら手放そうとしたはずの才は、未だ彼から離れず、それどころか()びてさえいない。

そして彼は女に迫り──


「……何してる」

低く言って動きを止めた。
否、アルバータの喉元に突き立てるはずの短剣は、別の金属に止められていたのだ。
美しい曲線を描く、銀色の細い長剣に。

「見て分からんか? 愚か者」

塔に響いた声は場違いなほど明るく、そして軽い。
RJが冷ややかに見下ろした先には、剣の腹で短剣の切っ先を受け止めるもうひとりの女がいた。
白い、女だ。
人を殺せる武器の向こうから、真っ黒い天邪鬼めいた瞳がこちらを見上げている。

死者の燈火塔にある入り口は、ミイラ男が阻むひとつだけ。
出口はなし。
唯一あるのは塔てっぺん近くの小さな煙窓のみ。
誰も入る隙はない。
しかしそれでも現れるのがこの女。
彼女は濡れたところの全くない白絹をまとい、豊かな黒髪を緩やかにウェーブさせ、剣士顔負けの構えで暗殺者の一撃を止めている。


「ローズ。邪魔だ」

「邪魔をしているのだよ、馬鹿者」

「…………」

インペリアル・ローズ。
彼女が感情のこもらぬ笑みを漏らす。

しかしRJは無視して彼女の背後を確認した。
動くに動けないでいるアルバータはまだそこにいる。
アルバータは戦場を知っている者ではなく、ましてや訓練を受けた兵士でもない。
ただのお姫様だ。
逃げ道の(ふさ)がれたこの状況、身をすくめることしか術をもたない。
それでも、顔を険しくしたままこちらを睨みつけているのはさすがというべきなのだろうか。

RJは一度剣を引き、力任せにもう一方の中剣でローズの剣を払った。
瞬時、空いた空間に短剣を叩きこむ。
が、あり得ぬ速さで斬り返してきた白刃にまたも阻まれる。
耳障りな金属音が鼓膜を震わせた。

「あきらめろ、私に勝てるわけがなかろう? セレシュとて勝てぬ。無論、お前もな」

ローズの嫌味。それがまた絶対的な事実なのだから(しゃく)に障る。

「確かにな」

それでも打ち合わせた刃を退かず、RJは吐き捨てた。
剣を持ち出しただけ、ローズは百歩も二百歩も手加減をしているのだ。

「私は──過去は未来への(いしずえ)だとは言ったが、過去を繰り返せとは言っていないぞ」

この化け物に限って言えば、何も持っていない時の方が恐ろしい。
その手の一振りで街は炎に沈み、大陸は堕ちるのだ。
人間という種族そのものまでを滅ぼせる。

「アルバータ=ウィンザー=レス=ジャデス。ここから去れ」

「ローズ!」

あまりに勝手な彼女のセリフに慌てて駆け寄ろうとしたミイラ男だが、

「アザ−! 何かしてみろ、その首二度と胴体に戻ってこれぬようにしてやるぞ」

鋭く制されて立ち止まる。

「これ以上人間離れするのはゴメンですけどネ、私は皇帝陛下の命でここにいるんですヨ〜? 怒られるコッチの身にもなってくれませんか、姫〜。せめて理由だけでも」

これ幸いと身を翻した美女を恨めしげに視線で追って、フォーマルハウトが深く息をつく。
そしてなお名残惜しげに女が消えてゆく街を振り返る。

「あーあーあー、もう。私が自分で足を運んだ意味がまるでナイじゃないデスか〜。ちなみに私のこの怪我、大袈裟にしてるワケではないんですヨ、かーなーり痛いんですからネ、一挙手一投足!」

「この男のためだよ。なぁ?」

悪びれもしないローズの顔がRJに向けられ、紅唇の端が少しだけ上げられる。
事の重要性も、人の葛藤もまるで考えていない顔。
破り捨ててゴミ箱にでも放り捨ててしまえ──そんな、軽薄。

「…………」

RJは色のない双眸で彼女を見下ろす。
──と、何故かふと身体から力が抜けた。
自らさえ(おび)えた鋭すぎる感覚がゆっくりと溶けてゆくのを感じる。
凍えた身体がやわらかな炎で暖められてゆくように、張り詰めた神経が安堵してゆく。
過去が、霧散する。


「あぁ、まったくだ」

出した声音は、思ったよりも普通で。

「深みにはまる寸前だったな」

「そういうのを正真正銘の馬鹿という」

構えた長剣を降ろし、ケラケラと笑い声を立てるローズ。

「お前の過去は素晴らしいよ、RJ。それでもそれがお前を苦しめるのならば、もう一度その道を通るのは愚かだな」


──まったくだ。

彼は胸中で深く嘆息した。

向き合わなければいけないものが、ただ少し遠退いただけだということは分かっている。
考える間もなく答えを出す前に、猶予(ゆうよ)を与えられただけだと。

人の命を積み重ね、駆け上がった階段。
疑うこともなく、ただ上にいる先人を追い抜こうと血に染めた手。
オフィーリアを殺めた時ですら、何の感慨も浮かばなかったのだ。
悲しみも喪失も後悔も、何もなかった。
しかし彼女を手にかけて初めて、彼は気が付いた。

自らは、かつて誰もなることができなかった完璧な暗殺者になったのだと。
そしてもはや、人間ではないのだと。


見上げた空があれほど遠いと思ったことはなかった。
見下ろした足元には、無表情な闇が深く口を開けていた。
今まで首をはねた者達が、地の底から彼を指差して笑っていた。


駆け上がった頂上には空しい賞賛しか用意されてはおらず、彼はそこから先への道を探そうともせず。
何もかもが空虚に感じた。
どうでもいいと、──そう、自分に嫌気がさしていたのかもしれない。
けれどそれでも、「暗殺」というものを完全に放り出すことができなかったのだ。
それでまた自己嫌悪に陥った。

伝説とまで歌われた男が、情を思い出して足を洗うなんて業界の嘲笑の的だ。浴びせられる嘲りを予期して、踏み切れなかったのかもしれない。
やっぱりアレも人間だったのかと失望めいて皮肉られるのが、嫌だったのかもしれない。
だが結局は、恐かったんだろう。
RJという男から暗殺を取ったら何も残らない。
彼は彼でなくなる。
世界での存在意義を失う。
それが、恐かったんだろう。

──今でも。

そして同時、暗殺者の頂点として人間を捨てることもまた恐い。
捨てさせようとする己の身体が恐い。

──今でも。

完全無比なる暗殺者か、それとも何も持たない人間か。

セレシュ=クロードが操る歴史の本流に身を投じてしまった以上、その問いは再び彼の前に現れるだろう。
アルバータ、あるいはオフィーリアという姿になって。



インペリアル・ローズがくれた猶予。

──覚悟を決めろってことか。

彼は小さく微笑した。


「ローズ! 貴女これがどういうことになるか分かってるんデスか?」

眉間に深いしわを刻んでいるのだろうミイラ男が、その場から動かずに声を張り上げてくる。満身創痍で動くと痛いというのはあながち嘘でもないらしい。
しかし白い化け物は素っ気なかった。

「知らぬよ。だが知っていたとて私は同じ事をしたぞ」

「ローズ!!」

怒鳴られて彼女が耳を塞いだ。

「まぁまぁまぁ」

何故だか浮かんでくるニヤニヤした笑いを噛み殺しながらRJがフォーマルハウトをなだめると、彼の目がキッとこちらを向く。

「貴方も同罪デス、RJ」

彼は反射的に両手を上げた。
笑ったまま、降参。

「何を思ってるんだか知りませんけどネ、ローズを倒してでも昔の貴方なら殺しましたヨ、あの皇女を!」

「この女を倒せる人間がいるか!」

思わず声を荒げると、いつの間にか彼の横に仁王立ちになっていた本人がウンウンとうなずいてくる。

「自殺行為だな」

「お前なァ……」

それはつまり本気で向かっていったら容赦なく滅ぼすぞと暗に言っている──ということを彼女自身はきっと分かっていない。

「知りませんヨ、と言いたいところですケド。私も当事者なのでそういうワケにもいきまセン」

藍色法衣の男が、声のトーンを落とした。

「貴方はここが死の大陸となってもよろしいので?」

男の左目がRJを見据える。
そこに余裕の色はなかった。

「貴女はセレシュ=クロードが敗北してもよろしいので?」

男の左目がローズに向けられる。

「シェ−ヌ=スクレート、シュヴァリエ=スクレート。彼らの率いるジャデスが蘇ろうとしているんデスヨ。蘇り、陛下に代わってこの大陸全土を支配しようと」

道化師然とした男から伝わってくるのは、息苦しくなるような空気。
他を圧する重さ。

「全てを死に帰し、そして全ては生きる屍として蘇る。あの姉弟の手によって。分かりますか? 真の意味での、神の再来デス。偽りの生はすべてあの姉弟の手に握られる!」

隣りで、ローズがフンと鼻をならした。

「死の大陸とはそういう意味か。生まれ出ずることも、成長することも、土に還ることもない世界。現在が淀んで積もっていくだけの、沼底の世界。──寒々しいな」

「大陸を平定するなんてことは、貴女がいて、私がいて、我が友ハストラングがいて、そして陛下がいて。出来ないはずがなかったんですヨ。平定まで七年かかったのが不思議なくらいにネ!」

たかだか一都市の政務長官が随分と大きな口を叩くもんだ。

「問題はそこから先にあったんですヨ! シェ−ヌ=スクレートを討ち損ねたあの日から、我々の敵は他国ではなく、“死”になった」

雨を背負い、影を背負い、痩身のミイラ男が笑わぬ目で笑った。

「…………」

──この男、見たことがある……か?

RJは改めてその男を見やった。
目を細め、記憶を探る。

「“あの姉弟は必ず帰ってくる。余への恨みと憎しみと嘲りを供にして、死者を引き連れ生者を引き込み、大陸を死に染めながらここに来る。大陸は死に包まれる“ それが陛下の予言デス」

「そしてそれは現実になる?」

ローズが茶化して切り返せば、アザ−は芝居がかって肩をすくめてくる。

「現実にはさせませ〜〜ン」

「私は死者など、ネクロマンサーなど一瞬で消してやるよ」

「いけませ〜〜ン」

──お分かりでしょう?
顔がそう言っていた。

「……人の世は人が紡ぐ」

「そのとおり。貴女が出てくることを陛下は望まない。何故ならば今これから起こる事は全て人の為した業だからデス。貴女は人ではないゆえ、その力ゆえ、歴史に触れてはならない。……けれど安心なさい。今さっき貴女たちが犯した愚行以外、全て我らが陛下の御心のまま。──忘れてはいないでしょうネ、ローズ。シェ−ヌ=スクレートを逃がしたのは我々の失態ではないのだと。彼女は逃がされた。誰に? 宰相に。あの油断ならぬ若きイェルズ=ハティが彼女を逃がした。しかし──それを知りながら陛下は、」

静かな間があった。
死者を弔う炎が爆ぜ、火の粉が虚空に舞う。

「知らぬフリをした」

「確かあの時はシェ−ヌ=スクレートを逃がした責任を取って、お前とハストラングが任を解かれたのであったな。そしてお前はアヴァロン政務長官に、ハストラングはシグリッド政務長官に、格下げされた」

「帝都の西を護る都市アヴァロン。そして帝都の東を護る都市シグリッド。──そこに我々が配置された意味がお分かりデスか? 姫」

RJは男を頭のてっぺんから足の先まで眺めやる。
笑いながら他人を(あざむ)く、そんな予感が抜けないミイラ男。
人を惹きつけ和ませる一方、底知れない怪しさを秘めている痩身。

──あぁ……。

彼はようやく思い出した。若い頃見たはずのこの男が何者であったか。


「あの人事、陛下の誤解ではありまセン。全て陛下の策の内。帝都、アヴァロン、シグリッド。この三都は生者の大陸を護る最後の砦となるのデス。我々はここから先に死者を一歩も入れぬために配された、門番」



今ある生を投げ出してでも、死した彼らと共にありたい。
もう一度平穏に暮らしたい。
こんな世界などもうどうでもよい、例えそれが死に支配された世界であろうと、誰も死なず、戦いもなく、憎しみもない、そんな世界に身をうずめたい。

大陸のあちこちに、死への憧れが落ちている。
生へのあきらめが、静かに蔓延(まんえん)している。



「ではセレシュはこうか? 大陸を平定し、かつそれによって生まれた怨み、嘆き、悲しみ、恐怖、そして絶望、死への憧れとも戦って──それら全ての負を世界から消す、と。あやつのやろうとしていることはそういうことか?」

ローズの声はどこか怒りを含み、憮然(ぶぜん)としていた。

「私が考えるには、デスがね。陛下がそうおっしゃったわけではありまセン。しかしあの方がご覧になっている世界は、ただ平定されたような中途半端な世界ではないでしょう。あの方は完璧な帝国を創り上げるおつもりデス。戦火の火種ひとつないような、ネ」

「だから敢えて最後にやらないといけないわけか。この大陸が、生きるか死ぬかの大戦を」

RJが黒髪の下から口端を上げると、ミイラ男も薄く笑う。

「おそらくは」


アザ−=フォーマルハウト。
現、アヴァロン政務長官。

そしてその過去は、他国を駆逐(くちく)し大陸を制覇する皇帝セレシュ=クロードの傍ら、軍師として頭脳を冴え渡らせた男。皇帝の右腕と言われた、ネクロマンサー。
彼の友、ネイザー=ハストラング元左軍将軍と共に玉座の両翼に立ち、世界を震撼させた歴史の影。

「率いるのは陛下デス。けれど選ぶのは我々であり、人々デス。大戦の訪れと共に全ての者が、この二者択一を迫られる。私は生きる方を選びました。そして我が友も、生を選びました。永遠に終わらぬ現在なんてゴメンですからネ。他人にこの命を握られるのもゴメンですけど」

一度言い置いて、藍色の隻眼(せきがん)が白い光を宿しこちらを見た。
続く口調はごく軽く。

「貴方はどうします? 仮面の殺し屋RJ」








自由を追う者よ。
お前を縛っているものは一体何であろうか?
何から逃れようとしている? その裳裾(もすそ)を留める(くさび)は何だと思う?
お前が……自身が閉じ込められている檻の名を知っているか?


──答えは “生”。



さぁ自由を追う者よ! あの男がこの世を完全なる牢獄としてしまう前に、我らが地を解き放て!







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◆ネタバレ
フォーマルハウト 南の魚座 一等星の名前
ハストラング 同じく南の魚座 一等星 フォーマルハウトの古代ペルシアでの呼び名。

古代ペルシアではフォーマルハウトと、おうし座のアルデバラン、さそり座のアンタレス、しし座のレグルスをそれぞれ、東西南北を守る「王の星」とし、フォーマルハウトのことを「ハストラング(北)」と呼んだ。




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